股関節と足部の関係とは?
こんにちは。
ブログの設定を失敗してしまい、ブログを見ることが出来なくなってしまったので
すこしずつ記事を書き溜めております。
さて、今回は以前ご紹介した股関節が足部に及ぼす影響について
纏めてみたいと思います。
足部は身体の中で唯一床反力を直に受け取るポイントなので
今回は股関節としていますが、それ以外にも体幹や膝等の影響も大きく受けます。
股関節と足部どう関与する?
足部への間接的なアプローチにより
メカニカルストレスを減少させることができます。
足部へのアプローチとしては基本的に足底版が中心になります。
歩行において足部を見ると歩行形態を表すヒントが多く隠れています。
その中でも胼胝や荷重部位・非荷重部位の関係を見ることが重要です。
また、姿勢制御においても高齢者は股関節戦略・足関節戦略の内、
股関節戦略を中心に利用しますが、股関節の病変により
十分に股関節戦略が機能しなくなります。
そのような場合、いかに足関節戦略の機能を高めるのかが重要になります。
※胼胝とは・・・物理的圧迫を反復して受け続けることにより、
皮膚の角質が増殖して肥厚・硬化し、丘状扁平に隆起する現象。
(よくタコとかって呼ばれますね。これがひどくなると魚の目となります。)
まずは足部をチェック
胼胝
胼胝の位置から足部のどの部分に体重が乗るのか・どのように蹴り出しを
行っているのかを推測する事が出来ます。
例:第5中足骨付近に胼胝があると外側荷重の可能性が高い等です。
前足部の柔軟性
骨盤の前方移動距離と前足部の柔軟性には関係があります。
骨盤を前方移動させるためには足圧中心を前方へ移動させる必要があり、
前足部の回内の柔軟性が高すぎると足圧中心を前方へ移せず、
骨盤の前方移動や蹴り出しが困難となります。
中足骨と床面との角度
第一中足骨と床面とのなす角を第一中足骨底角といい、
この角度が大きいと母趾球側荷重が強くなり、足趾は立位時に既に伸展している為、蹴り出しが困難となります。
逆にこの角度が小さいと母趾頭側での荷重が強くなり、安定性↑となります。
踵骨の回内外角度
踵骨の回内外角度は回内:回外=2:3程度といわれています。
レッグヒールアングル
立位・側方への体重移動、片脚立位にて踵骨と下腿とのなす角をみます。
この角度は正常では約6度とされています。
上記姿勢でのこの角度を確認し、立位や体重の側方移動時に
内側・外側アーチや横アーチのアライメントを確認します。
これらをどのように股関節と関連付けるか?
矢状面では・・・
骨盤の前後の動きをまず確認します。
骨盤の後方への移動・つまり歩行における踵接地~立脚中期の前半を促したい場合は
踵骨は回外方向へ誘導します。
骨盤の前方への移動・歩行における立脚中期後半~立脚後期にかけてを促したい場合は踵骨を回内方向へ誘導します。
事前に胼胝が小趾側にできていたりすると
立脚後期において母趾側での蹴り出しが困難な可能性があったり、
前足部柔軟性が高すぎたり、第一中足骨底角が大きいと立脚後期を作れず、
骨盤の前方誘導時に大きく代償が生じる等の現象がみられます。
印象では高齢な股関節疾患の方では前方への移動が大きく制限されている印象があります。
前額面では・・・
骨盤の左右への動きを確認します。
基本的に骨盤の内側への動きは内側縦アーチが外側への動きは外側縦アーチが制御します。
内側縦アーチが高いあるいは外側縦アーチが低いと下腿は外側へ倒れ、足部は回外します。
内側縦アーチが低いと下腿は内側へ倒れ、足部は回内します。
(あまり外側縦アーチが高いとの表現は聞いたことがないので割愛しています。)
内側アーチが低く、骨盤の外側移動が上手く行えず、股関節金のトレーニングが上手くいかない方が多いような印象があります。
ではこれらの障害に対してどのようにアプローチしていくのか?
基本的には運動療法やインソールがありますが具体的なアプローチについては
また次回に纏めてみたいと思います。