理学療法士の勉強メモ

このブログでは理学療法士として働く私の日々の勉強や疑問、はたまた趣味等を綴っていきたいと思っています

足部のアーチ機能とは?外側縦アーチに着目!

こんにちは。

理学療法士のたにむーです。

今日は久しぶりに同期とボウリングに行き、

全員がスコアを揃えるまで帰れまテンゲームをして、全身が筋肉痛です。

年甲斐も無くはしゃぎすぎてしまいました・・・。

 

 

さて、今回は足部のアーチ機能について纏めてみたいと思います。

 

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目次 

 

〇足部のアーチ機能とは

足部のアーチは力の分散が上手くできるよう弓状構造になっています。

主なアーチの役割は

➀衝撃の吸収

➁足裏の血管や神経の保護

③バランスをとる

のこの三つです。

 

アスファルト等を移動するときに足部には

体重のおよそ5~6倍の衝撃がかかるといわれています。

私の体重が65㎏なのでおよそ325㎏!

とんでもない数字ですよね。

 

※トラス機構

立位中、体重負荷により足部のアーチは低下する傾向にあり、

この時アーチは平定化します。

この作用は踵骨と中足骨の距離を引き延ばし、

結合組織である足底腱膜は伸長されます。

この時の結合組織の「たわみ」によりアーチの下行を抑え、

スプリングのように体重を吸収する作用をトラス機構といいます。

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※ウインドラス機構

歩行時の爪先離地の際に足趾は伸展され、足底腱膜は過度に伸長されます。

この伸長によりトラス機構であった踵骨と中足骨が離れるのとは

逆に踵骨と中足骨が近づこうとする腱膜の伸長により働きます。

このように足底の緊張が上がることでこの後必要な

ヒラメ筋や腓腹筋の収縮に耐えることのできるテコとして作用します。

 

 

〇3種類のアーチあり!

内側縦アーチ

親指から踵にかけてのアーチ(正確には第一中足骨頭~載距突起)です。

骨は踵骨・距骨・舟状骨・楔状骨・中足骨で構成され、

歩行時の推進直の源となったり、身体の左右への揺れの制御を行います。

 

外側縦アーチ

小趾~踵にかけてのアーチです。

骨は踵骨・距骨・立方骨・中足骨で構成され、

横への広がりによる身体の支え体をひねる時の制御などを行います。

 

横アーチ

 前方・中間・後方の3つに分けられ、前後の揺れや歩行時の推進力に関わります。

 

〇トレーニング方法(外側アーチに注目して)

上記のアーチを構成するのは基本的に骨や靭帯ですが、

筋肉の緊張も非常に重要な要素となります。

 

レーニング方法には様々なものがありますが

今回は最近よく実施している外側縦アーチへのトレーニングについて

ご紹介したいと思います。

 

タオルギャザー(足趾屈筋群)

これは最も有名なトレーニングではないでしょうか?

タオルを足の指でつかむ運動です。

しかし、足指の先しか動かさないのでは意味がありません。

足の指の根元から指先を踵につけにくるような意識でしっかりと行いましょう。

 

小趾の外転(小趾外転筋)

 小趾外転筋は足部の内在筋の中でも母趾外転筋等と同様比較的に大きい筋肉です。

作用はもちろん小趾の外転ですが、外側縦アーチを保持する役割を持ちます。

小趾外転にてトレーニングをしますが、

レーニング時のコツとしては足関節をまず底屈位に保持しつつ

小趾の外転を行います。

これは小趾外転筋が腓骨筋等の

足部底屈作用を持つ筋と筋膜で連結されているからです。

また、小趾外転筋は収縮時に筋が筋腹の中央に集まるとされています。

その為、小趾を外転する際に小趾の運動をアシストしつつ

筋を中央に集めるように収縮を促すことで効率が上がります。

 

足関節底屈・外返し(長腓骨筋)

長腓骨筋も外側縦アーチを形成しています。

足部の外返しに加え、足関節底屈作用を持っています。

また、小趾外転筋と同様に筋腹は筋の中央に集まるように収縮を行う為、

足関節の底屈・外返しを促しながら下腿の外側中央へ長腓骨筋を集めるように

収縮を促していく事で効率が上がります。