理学療法士の勉強メモ

このブログでは理学療法士として働く私の日々の勉強や疑問、はたまた趣味等を綴っていきたいと思っています

シーティング研修に参加して・・・

こんばんわ。

今日は朝から紅葉を見に行ってきましたが、

カメラのフォルダを見返すと6シーズンくらいの紅葉の写真が貯まっていて、

そういえば過去の写真を見返すことをあまりしていないなと何となく感じました。

 

さて、今回はシーティングに関する研修会に参加させて頂き、

シーティングの分野にもっとセラピストが関わり、

エビデンスを発展させていく必要性について感じることが出来ました。

 

何故、シーティング分野でのエビデンスが必要だと感じたのかを

自分なりに纏めてみたいと思います。

f:id:taniMAX:20191126225421j:plain

 

目次

 

〇シーティングの目的とは

 

車椅子上での姿勢を提供する上で「活動性がある姿勢」を

提供することが重要であると三好先生は述べています。

この「活動性がある姿勢」とは五つの要因をもっています。

➀力学的→力学的に安定していること

➁生理学的→疲労しにくいこと

③作業能率的→作業の効率がいいこと

➃心理学的→適度な緊張とリラックスができること

⑤美学的→バランスや対称性等が整っていること

 

以前の研修では③の点が特に重要であるとされていました。

何故かというと

車椅子上での作業は一つではなく複数存在するからです。

車椅子の自走や食事、整容を行う等生活する上で様々な作業が存在し、

それぞれ違った課題・身体活動を求められます。

 

〇シーティング関連のエビデンス

現在、シーティング・コンサルタント協会がシーティングについての

エビデンス作成に取り組んでいます。

過去のシーティングに関する報告を纏め、エビデンスレベルで

シーティングが身体にどのような影響を与えるのかを検討しています。

酸素飽和度や快適感、車椅子自走、食事時の上肢動作についてです。

 

結果としては現在の報告レベルではシーティングが身体に与える影響は

どの点についても「2C」レベルでした。

これはシーティングの実施を弱く推奨するレベルの結果です。

 

このことからも現状、シーティングに関するエビデンスは乏しく、

今後もさらに掘り下げられていく可能性が高い分野であると考えられます。

 

参考にしたシーティングガイドラインです。

https://seating-consultants.org/wp-content/uploads/2019/04/2019scpublic4.pdf

 

〇タスク別にシーティングを考える

行う作業によって必要な動作は異なります。

ということは

作業によって姿勢は変化し、必要なシーティング方法も変化すると私は考えます。

例えば、車椅子を自走する行為と食事を行う行為とでは全く動作・課題が異なります。

 

その為、今後は目的別にシーティングを行う必要があり、

その目的とする動作に応じたシーティング方法が

検討されていく必要があると感じました。

 

〇まとめ

シーティングはまだまだセラピストの分野で積極的に関わることが少なく、

学校教育も十分ではありません。

その為、必要だとは感じているけどシーティングを行えていない等の

現状が必ずあると思います。

 

思いが先行してしまい、走り書きのようなペースで纏めてしまいましたが、

私自身もっと努力し、この分野の研究に積極的に取り組んでみたいと思いました。